アメリカへの留学を目指すなら、どうしてもクリアしなければいけないものがあります。
それは、TOEFLです。各大学で指定されているTOEFLスコアを取得できないと、希望する大学への入学許可が下りません。
ここでは、TOEFLに関して様々な情報を掲載しています。ぜひ、今後のTOEFL対策に役立ててください。
Contents
TOEFLとは
TOEFLとは、”Test of English as a Foreign Language”の略で、『外国語としての英語の能力を測定するテスト』のことです。
対象は「英語を母国語としない人」で、北米の大学・大学院への進学を希望する際に、英語力を証明するものとして使用されます。
TOEFLには、「iBT」と「PBT」の2種類があります。
- iBT:”internet-based test” の略で、パソコン上で全て行なわれるテスト。120満点
- PBT:”paper-based test” の略で、紙ベースの筆記方式テスト。677満点
以前はPBTで行なわれていましたが、今はインターネットの接続が難しい地域を除き全てiBTで行なわれています。日本国内は、全てiBTで行なわれています。
TOEFL受験に必要なもの
TOEFLテストを受けるためには、事前に準備しておく必要があるものがいくつかあります。直前になって慌ててしまい、その状態でテストを受けてしまうと、あなたの実力が十分に発揮されないでしょう。
そうならないためにも、この記事を読んで事前準備を万全にしておきましょう。
事前準備に必要なものは次のとおりです。
1.Bulletinを入手・確認
TOEFL iBTテストの受験要綱(英語)です。受験前に必ず読んでおきましょう。ETSでは、全ての受験生がこれを読み、理解して試験を受けているとみなしています。Bulletinは、TOEFLテスト公式Webサイトから入手できます(www.ets.org/toefl/ibt/about/bulletin)
2.身分証明書(ID)準備
IDは、原則としてテスト当日に有効期限内のパスポートです。規定以外のIDでは受験できません。当日IDが提示できない場合、いかなる理由があっても受験ができませんので、必ず確認しましょう。
こちらに、身分証明書として使用できるものをまとめましたので、参考にしてください。
1点で有効になるもの | パスポート(テスト当時に有効期限内かつ原本であること) | |
2点(A + B)で有効 | A:Confirmation of Identity Letter
※発行より1年間のみ有効 ※LetterのサンプルはCIEEサイトに掲載 |
B:以下のうちいずれか1点
運転免許証 / 個人番号カード / 住民基本台帳カード / 在留カード / 特別永住者証明書 (全て顔写真付きのみ有効) |
2点(A + B)で有効
日本国籍者のみ |
A:学生証
※署名かつ顔写真付きのみ有効 |
B:以下のうちいずれか1点
運転免許証 / 個人番号カード / 住民基本台帳カード (全て顔写真付きのみ有効) |
3.「My Home Page」の作成
受験申込みには、TOEFL公式Webサイト(www.ets.org/toefl)で個人用アカウントページである「My Home Page」の作成が必須です。氏名・生年月日は、作成後変更ができません。ですので、氏名は当日持参するIDと同じ(ローマ字)であることを必ず確認して、間違いないように登録してください。受験スケジュール・受験申込・スコア確認・レポート送付依頼などのやり取りは、全て「My Home Page」上で行なわれます。
「My Home Page」の作成方法を記載しておきます。
「My Home Page」の作成方法
- TOEFLテスト公式サイトのトップページ画面右上にある「My TOEFL iBT Account」から、「My Home Page」トップ画面へアクセスする
- 新規作成は、「New User?」から「Sign Up」をクリックする
- 作成後は、「User Name」「Password」を入力し、ログインする
4.申込
オンライン・電話・郵送のいずれかで可能です。
受験料・その他の料金
日本でのTOEFL iBTテストに関連する料金は、次のとおりです。
受験料 | US$235:通常申込み | オンライン/電話:テスト日の7日前まで(中6日) |
郵送:一番早いテスト希望日4週間前必着 | ||
US$275:通常の申込締切日以降
(US$40プラス) |
オンライン:テスト日の4日前まで(中3日) | |
電話:テスト日の全営業日17時まで | ||
テスト日・会場変更 | US$60 | オンライン:テスト日の4日前まで(中3日) |
電話:テスト日の4日前まで(中3日) | ||
キャンセル・払戻し | 受験料の50% | オンライン:テスト日の4日前まで(中3日) |
電話:テスト日の4日前まで(中3日) | ||
スコアレポート送付手続き | US$20/件 | テスト日以降の料金
テスト日前日午後10時までは4枚まで無料 |
TOEFLの試験内容・時間配分・問題数・スコア
TOEFLの試験内容・時間配分・問題数・スコアについて、まとめた表がこちらになります。
(出典:TOEFL Test Taker Guide)
セクション | 時間 | 内容 | スコア | スコアレベル |
Reading | 60 – 80分 | アカデミックな長文問題
問題数:3~4パッセージ (各パッセージ約700語、12-14問) |
0-30点 | High(22-30)
Intermediate(15-21) Low(0-14) |
Listening | 60-90分 | 講義と会話の2種類
問題数:会話(約3分、5問)を1題 講義(3-5分、6問)を2題 (この2種類が2~3セット) |
0-30点 | |
休憩 | 10分 | この間は問題を進めることができません | ||
Speaking | 20分 | 2種類の問題形式、全6問
【Independent Tasks】 問題数:2問 時間:準備15秒 解答45秒 【Integrated Tasks】 問題数:4問 (1)Read + Listen ⇒ Speak 2問 時間:準備30秒 解答60秒 (2)Listen ⇒ Speak 2問 時間:準備20秒 解答60秒 |
0-30点 | Good(26-30)
Fair(18-25) Limited(10-17) Weak(0-9) |
Writing | 50分 | 2種類の形式、全2問(タイピングのみ)
【Integrated Task】 Read + Listen ⇒ Write 時間:20分 【Independent Task】 時間:30分 |
0-30点 | Good(24-30)
Fair(17-23) Limited(1-16) |
Total | 4-4.5時間 | 0-120点 |
TOEFLは、北米の大学・大学院へ進学したい「母国語が英語でない人」を対象としていることは、先にお話しました。
その試験内容は、「大学生活を想定した」ものとなっています。ですので、”academic English” と言われるような、主に大学で使われる英語が多数出てきます。
また、TOEFLに出てくる “academic English” は理科系のものが多いため、高校までの教育を受けていない学生にとってはとてもハードルの高い試験です。語彙力に不安があるのなら、まずは『理科系』の単語から覚えていくといいでしょう。
そして、TOEFLでは「英語のスキル4つ全て」が試験の対象なります。TOEICしか経験したことがない場合、ライティング・スピーキングも追加されたテストは、非常に難易度が高く感じるでしょう。
TOEFLとTOEICの相関性について
TOEICしか受けたことがない場合、「自分は一体どの位置にいるのか」が気になるところでしょう。
そこで、TOEFLとTOEICの相関表をこちらに載せておきます。
ただし、こちらの表はあくまでも参考程度にしてください。TOEFLとTOEICは目的が全く異なるテストであり、TOEICでは「スピーキング・ライティング」が含まれていないためです。
テスト名 | スコア | |||||
TOEIC | 450 | 600 | 730 | 800 | 880 | 990 |
TOEFL | 45 | 62 | 80 | 88 | 100 | 110 |